気について4

東洋医学の強み

 

少し間が空いてしまいましたが、もう少しだけ「気」について話していきます。

 

東洋医学と西洋医学では身体の認識の仕方が違うと述べました。

 

 

しかし、この認識の仕方の違いこそ西洋医学で治療し辛いものが改善に向かったりするのです。

 

 

例えば、「昔ねんざした箇所が冬になったり冷えたりするとズキズキ痛む、湿布してもきかない」というような場合、東洋医学ではこの原因を古傷によって気の滞りが生じたとします。

 

その滞りを取る処置をすれば痛みが治まっていくことがあります。

 

 

僕ら鍼灸師はお医者さんの様にレントゲンなどの機械は持ち合わせていません。(お医者さんと連携している場合は別でしょうが)

 

それでも、何とか患者さんの身体の状態を把握しようと、五感をフルに使いながら診察と治療を行っています。脈診や触診などがその診察の一部ですね。

 

健康診断やレントゲンなどで出てくる目に見える数値などだけをみるのでなく、患者さんが訴えている所以外の身体全身・全体をみて状態を把握して、身体の歪みを治療していきます。

(数値などはもちろん参考にします。治療を行った過程で変化していくこともあります。)

 

 

 

数値などで現れない・出てこない原因がよくわからないものが東洋医学で治療できるのは、数値を当てにするのでなく全身をみて身体の「気」のバランスがどう崩れているのかを基準に治療するからです。

 

①部分でなく、全体をみること

②病名でなくその人の状態をみること

③目に見えないものも考慮していること(気の存在など)

 

この3つが鍼灸師の強みかと思います。とりわけ③がすごく大事だとおもいます。

 

 

 

最後のほうは「気」そのものの説明が少なくなってしまいました笑

 

 

「気」をいうのは見えないものなので、これが「気」とは見せて説明できるものではないですが、僕自身は「気」というものがあるという前提で治療を行っています。

 

 

また違う形で「気」について話すかもしれませんが、とりあえず一回終わります。